Experience Note of Music Album ProductionLove for Humanity アルバム制作体験記
私と、即興演奏で知られる矢吹紫帆さんとの出会いは、1994 年12 月、滋賀県の信楽町のあるお寺で開催されたコンサートでした。そこで偶然、紫帆さんの音楽と出会い、ある曲を聴いたときに止めどなく涙があふれてきて感動!それは魂が震えるような感覚でした。
紫帆さんはNHK の「美の回廊を行く」のテーマ曲を手掛けるなど、高い評価を得ているミュージシャンです。そのコンサートでの出会いが発端になり、1995 年4 月には福岡県久留米市で紫帆さんを招いてコンサートを開催しました。そして17 年の時を経て再会。東京で行われたイベントで紫帆さんの生演奏を聴く機会を得て、またもや感動!
ついにマナーズ博士生誕100 周年記念を期したマナーズミュージックアルバムの共同制作を紫帆さんにお願いすることになりました。
レコーディングが行われたのは和歌山県熊野にある「天女座」。紫帆さんと矢中鷹光さんが共同運営する音楽ホール、スタジオ&カフェです。高台にあって建坪はなんと800 坪! 大自然に囲まれ、壮大な山々や海、空が見え、ロケーションも抜群です。
とても気持ちのいい場所で、素晴らしいレコーディングになる予感が芽生えました。制作するのは紫帆さん、矢中さん、私、そしてミキシングエンジニアの津田一平さん。制作するマナーズ博士の生誕100 周年記念アルバムのテーマは「Love for humanity~人類愛」。
使用するマナーズサウンドは11 種類。心、体、美の3 要素をバランスよく取り入れ、人類愛のテーマに調和させていく処方箋です。私は、生命エネルギーを高め、心と体と美をバランス調整するマナーズサウンドをセレクトし、レシピを作りました。紫帆さんにはアルバムのテーマに沿って、癒し、無限の愛、平和、自然との共生、希望、無償の愛など11 個のタイトル名を挙げていただきました。
ホールやスタジオにはたくさんの楽器たち。即興演奏に使用するのは紫帆さんが一目惚れして購入したというスタンウェイのピアノ。偶然なんですがそのピアノも生誕100 周年でした。
レコーディングは、各曲のイントロの10 秒間はマナーズサウンドだけを流し、一つひとつのマナーズサウンドに音階を合わせて紫帆さんが即興演奏を繰り広げていく構成です。
タッチが優しく、それでいて力強く美しい音色。紫帆さんの即興演奏は、神業のよう。集中力が凄く、神がかり的なものを感じました。彼女の演奏するときの表情は美しく、まるで天女のようにも思いました。浄められ、気が高められていく感覚でしょうか。その場の空気が変わっていくのがはっきりとわかりました。マナーズサウンドと紫帆さんの曲が絶妙に調和し、境目がわからないほどシンフォニーして溶け込んでいくのを感じました。調和の中で曲が出来上がっていくイメージです。
マナーズサウンド、紫帆さん、津田さん、矢中さん、私の5 人が奏でる魂のシンフォニーでした。いつしかみんなが熱くなり、汗だくになっていました。聴いていて気持ちよく、これがマナーズ博士が求めていた真のマナーズサウンドミュージックになる!と強く感じました。
紫帆さんが奏でる音楽でそれが初めて実現したのです。聴いている私自身が感動し、あふれ出る涙を止めることができませんでした。初めての本格的な制作でしたが感無量でした。
マナーズサウンドと紫帆さんの即興演奏のコラボ音楽11 曲が全て出来上がると、マスタリング。私もスタジオに入り、最初から最後まで立会いました。一曲一曲を確認しながら聴いていたのですが、ある曲からまた涙、涙、涙…。これまでのマナーズサウンドに関する様々な思い出が走馬灯のように甦り、涙がしばらく止まりませんでした。
マナーズサウンドとの出会い、福岡でのマナーズセラピー協会の立ち上げ、そして福岡から東京銀座への移転とゼロからの立ち上げ。
現場での施術やスクール授業、経営実務に忙殺された日々も楽しくもあり、辛くもあり…。あっと言う間に過ぎ去った波瀾万丈の9 年間を思い起こしていました。
そうやって出来上がったマナーズ博士の生誕100 周年記念アルバム。
理想的なマナーズミュージックが完成しました。マナーズ博士がマナーズサウンドを開発された精神は人類愛。一人ひとりの愛の波動が高まり、全体に広がり、そして人類愛へつながっていく…。心、体の調和、ハーモニーから生命も輝き、美しい光を放つイメージでしょうか。このアルバムの完成でマナーズ博士に少し恩返しができた気がしています。マナーズミュージックは、新しい健康音楽。そして、音サプリ、音楽サプリとも呼べるものです。ぜひ、一人でも多くの皆様の健康な毎日に役立てていただきたいと願っています。
(2014 年6 月録音)