Rosslyn Chapelロスリン礼拝堂
ロスリン礼拝堂の壁に隠された、古代の音
スコットランドのエディンバラ郊外にあるロスリン礼拝堂は、テンプル騎士団の伯爵ウィリアム・セント・クレアによって、コロンブスの新大陸到達前の1446年に建てられました。
映画の「ダ・ヴィンチ・コード」 でも一躍有名になった礼拝堂です。この中世の礼拝堂 はミステリアスな内装に特徴があり、特に壁面にはた くさんの立方体(キューブ)があって、その表面には 13種類の幾何学的模様が刻まれています。
その謎を解いたのが英国のトーマス・ミッチェル父子。彼らはこ のーつひとつの模様が音」だと考えました。薄い真鍮板に細かい粉を均等に広げ、その縁をバイオリンの弓でこするとその粉末が動いてある一定の形を描き出します。サイマティクスの考え方です。
彼らは礼拝堂の立方体模様とこのサイマティクスによる模様が似ていることを発見。一つひとつの模様に音の周波数をあてはめていきました。装飾の模様が音の振動で浮かび上がる模様と一致していて、それを音に直していくと、曲になることを発見したのです。
礼拝堂内にはへルメスやグリーンマンの彫像、テンプル騎士団や薔薇十字団のシンボルなどとともに“StaveAngel“という天使の彫刻もあり、この天使が持っているものが楽譜だと考えると、指は楽譜上の3つの音を示しており、この3つの音は奇しくも天使の頭上にある最初の3つのキューブの「音」と一致。さらに天使の指している音は、B(シ)-C(ド)-A(ラ)で、これは教会の70%のキューブのシーケンスと同じこともわかったのです。
彼らは長い眠りから覚めて現代に蘇ったこのサウンドを「FrozenMusic」と題しています。それは美しい幾何学的な模様や様々な図形が音のピッチによっ て形成されています。彼らはロスリン礼拝堂はその建築物や構図自体に音楽的な謎を秘めるものだ。
聖なる幾何学、スーパーサイエンス、アセンションなどに関する暗号だらけだ。礼拝堂にはアーチ型に分かれた4つの壁面があるが、そこには精緻な立方体状の石の彫り物が施されている。この立方体が音楽的な法則・連鎮で彫り付けてあったのだ。
作曲にあたっては、音の「振動」による「幾何学模様」は聖堂の柱に彫られた模様を写し取り、音階周波数によって発生する幾何学模様と照合した結果、「一定のメロディーができた」と音楽とともに発表しています。
彼らが再現した曲は、立方体のシーケンスが元になっていて、「B(シ)-C(ド)-A(ラ)」というテーマが繰り返し出てきます。